就職が決まったら

晴れてベトナムでの就職が決まったら、まずはベトナムの現地の情報収集からはじめましょう。ベトナムは北と南では国民性も違えば、習った歴史から習慣までことごとく違いがあります。国民同士ではいまだに北のハノイと南のホーチミンとの間はぎくしゃくしている側面もあります。そんな、お国事情をよく勉強していきましょう。

そして住居への引越し準備、業者の手配、部屋を借りる、国際運転免許の取得、予防接種、日本の携帯電話の解約、現地の携帯の取得など細々したことがあります。まずは住居に関しては、日系企業で就職すると会社が用意してくれる場合も多く、自分で住居を探す必要はさほどないといえます。また個人で探す場合は、まだまだ不整備な面が多いベトナムですので現地の日系不動産業者に頼むのがよいでしょう。ハノイやホーチミンといった都市部には日系の不動産仲介業者が多くあります。初期費用は家賃とデポジット(家賃1ヶ月〜2ヶ月が目安)くらいなもので仲介手数料は必要ありません。

生活面以外で日本での手続きをしていた方がよいのは住民票です。ベトナムでも他国でもそうですが海外で就職をする場合、住民票は基本的に抜いて大丈夫です。住民票を抜くということは「日本国に住んでいない」という意味になりますが、戸籍がなくなるわけではありません。海外転出届を出した場合は前年度収入に課税される市民税の支払いは免除されます。もちろん海外滞在期間の市民税の支払い義務はありません。住民票を抜いたら、保険と年金は国民年金は住民票にリンクしているため、住民票を抜くと国民保険は利用できなくなり、国民年金の支払いは任意になります。住民票を抜くことによって国民保険の利用ができなくなりますが、海外で会社に雇用される場合、ほとんどの場合はその会社が国民保険の代わりとなる保険を現地で負担してくれるようになります。保険は日本で入っている保険を見直した方がよいかも。とにかく、突発的な事故などに困らないようにしておくことが重要です。