仕事の探し方と給料目安

日系企業の投資・進出が引き続き活発なベトナム。ハノイ、ホーチミンには日本人も多く住んでいます。ベトナムで日本人が仕事を探す場合は、まずベトナムかもしくは、日本国内にある人材紹介会社に登録するという探し方が一般的です。

求人情報媒体に関しては発達している国ではないので、現時点では人材紹介会社が間違いない選択といえます。2また、現地在住の知人からの紹介やコネクションという場合もありますが滞在期間が短いと難しいかと思います。

以前に比べると最近のベトナムはビザ取得の基準が厳しくなり、新卒・未経験者の就労許可証取得が難しくなっています。ある程度の社会人経験がある人のほうが就職しやすいでしょう。また業種的には営業職が多いので、営業経験がある方が歓迎されます。営業経験をしっかり積まれてきた方は、商社やメーカー、物流業、サービス業などで人気が高いです。

他にはITエンジニアを求める企業も多いです。ベトナムは平均年齢28歳という日本と逆の人口構成の国。とにかく年齢を問わず、体力に自信がある方や若者には大いにチャンスがあるといえます。また熟練の腕をもつシニア層でいえば、工場関連の経験やマネジメント経験者は活躍できると思います。例えば生産管理、工場管理、アパレル縫製、成型、金型技術者などです。

忘れていはいけないのが、ベトナムは社会主義国。そのために労働者寄りの規定が多くなっています。労働時間は1週間に最長で48時間勤務。ベトナムも一日の実働時間は8時間の会社がほとんどで、工場での勤務始業時刻は 7:30・8:00・9:00が多く郊外へ通勤する場合が多いです。製造業では土曜出勤や土曜午前出勤をする企業も多く見られます。

給与から控除されるものは健康保険、所得税で外国人が強制加入となる社会保険は健康保険のみです。また、外国人の所得税は比較的高く、税率は累進課税となっています。給与はベトナム人の工場勤務者が月給与が100USD~150USD相場に対してホワイトカラーの大卒者が250USD~が相場。またホーチミンのベトナム人の平均年収が28万円といわれていますが、ハノイだと17万円です。それに比べると日本人の場合はだいたい営業、一般職で月給が1500-2000 USドルの間。支払いは1USドルまたはベトナムドン支払いが一般的です。査証(ビザ)、労働許可証(ワークパーミット)の取得も多くの場合、企業側で費用負担及び手続きするところがほとんどです。